ガスランタンの特徴
ガスランタンは、光量はガソリンランタンには劣るものの、価格が安く、キャンプサイト全体を照らすには十分です。なんといってもその存在感が魅力で、クラシカルなデザインのアイテムが多く、炎のゆらめきを楽しめるので、キャンプの醍醐味である夜を楽しむならガスランタンがおすすめです。
さらに、ガスランタンは点火と消火が容易で、扱いやすいのが特徴。多くの製品がガス缶装着後にツマミをひねるだけで簡単に着火でき、使用した後も特別なお手入れをする必要がないのでアウトドア初心者や気軽にキャンプを楽しみたい方にもおすすめです。
ただ、ガスランタンのデメリットは、ほかのランタンと比べて燃焼時間が短く燃費が悪い点。ランニングコストがやや高めなことです。
ガスランタンの選び方
メインかサブかによって明るさを選ぶ
キャンプでのランタンには、サイト全体を照らす大光量の「メイン用」か、食事をするテーブルや調理などの作業台で手元を照らす「サブ用」かを考慮したうえで選ぶようにしましょう。
明るさのスペックはメイン用ランタンであれば1000ルーメン以上もしくは200W以上、サブ用ランタンとしては500ルーメンもしくは100W程度が目安です。
使いたい用途に合わせて明るさを選びましょう。
ガス缶の種類で選ぶ
ガス缶は大きく分けて、アウトドア向けのOD缶・一般向けのCB缶の2種類。
基本的には、同ブランドのガスランタン・ガス缶をセットで使用します。また1つのガス缶で複数のアイテム(バーナーやコンロなど)を使用する際も極力同ブランドものを使用しましょう!
OD缶
「OD缶」はアウトドアでの使用を前提に作られており、気温の低い場所でも火力が安定しているのが特徴です。
ただし、総じて高価なのがデメリット。シングルバーナーやツーバーナーコンロでも使えるタイプですが、ガスランタンで使うにはコストがかかるので、その点は留意しておきましょう。
CB缶
「CB缶」は家庭用のカセットコンロなどでよく用いられるガス缶。OD缶と比べ価格が安く、スーパーやコンビニなどで簡単に購入できるのが魅力。
ただ、対応するガスランタンが少ないほか、室内向けのアイテムなのでアウトドアシーンでは火力の不安定さが気になる場合もあります。購入する際は事前に用途を確認しておきましょう。
マントル不要かどうか
ランタンの発光部分であるマントルは繊維の袋のようなもので、内部に燃料が噴射され燃焼されることで発光します。
事前にライターなどを使って空焼きし、灰化しておく必要があります。簡単ですが、空焼き後はマントルがデリケートな状態になるため少し力が加わっただけですぐに穴が開いたり、破れたりすることがあるので、初心者にとってマントルが必要なランタンを使うのは少々技術が必要になります。
初心者の方や難しいと感じる方はマントル不要のガスランタンも選択肢に入れてみましょう。ガス缶をセットするだけでランタンに火が灯るので、キャンプ初心者で慣れていない方こそまずはガス式を使うようにしましょう。
メイン用ガスランタンおすすめ3選
コールマン アウトドア ランタン 2500ノーススターLPガスランタン
メインランタンとして文句なし
初心者でも扱いやすいうえ、約320CP(200W相当)の明るさを放つメインランタンとして申し分なしのガスランタンです。
広い場所でも、下方向のみならず横方向も照らしてくれるためテーブルの上から足元までしっかりと照らすことが可能です。
燃料にはOD缶を使用しており、470g缶で約4〜8時間燃焼。1泊以上のキャンプの場合、予備ボンベを準備しておくと安心です。
マントルの取り付けもワンタッチで簡単で、光量調節もつまみを回すだけなので、初めてガスランタンを使用する人でも難なく好みの明るさにできます。
メインのガスランタンを初めて購入することを考えている人は最初に検討するべき商品です。ガソリンランタン並みの明るさを求める方も、ぜひチェックしてみてください。
キャプテンスタッグ テラパワー ガス ランタン L UF-2
キャンプサイト周辺をしっかり照らせるランタン
名前の通り、強力な光を発する白熱電球230〜280W相当の灯りで、テントサイトでも隅々までしっかり照らせる製品。
マントルを風や衝撃などから保護するホヤ部分はクリアで明るく、全体照明に最適です。バーナーはステンレス製で、点火スイッチ内蔵でまわして栓を開き押して点火する兼用タイプ。取り扱いがしやすいので初心者の方にもおすすめです。
ただし、OD缶使用タイプで、連続で燃焼できるのは約2時間40分〜3時間と短いため、予備のOD缶は必ず携帯するようにしましょう。ライターを持ち歩く必要がなく簡単に点火できます。
丈夫なハードケースが付属しているため、持ち運ぶ際や保管時に重宝します。
ソト(SOTO) フォールディングランタン ST-213
持ち運びも楽!機能性抜群のパワフルランタン
SOTOらしいクールなデザインで、キャンプサイト全体を照らすパワフルさが魅力の製品です。
点灯時には最大200Wという強力な明るさを誇りますが、ハーフスクリーンホヤを採用しているため、眩しさを感じづらい点も人気のポイント。
また、スライド式構造を採用しているので、未使用時にはホヤ部分を本体内へ格納でき、コンパクトに収納することが可能です。イグナイターを搭載しておりワンタッチで点火ができるなど機能面にも優れています。
実用面でも機能面でも文句なしで、価格が1万円を切るコスパのよさ。
ただ、連続燃焼時間は4〜4.5時間ほどと長くないので、1泊以上のキャンプに出かける場合は予備のCB缶を忘れず準備していきましょう。
家族や友人など大人数のキャンプでメインランタンとして活躍する製品です。
サブ用ガスランタンおすすめ3選
イワタニプリムス 2245ランタン
光量調節が細かく行えるランタン
100W相当の充分な明るさを備えており、サブランタンとしては全く問題ないといっていいほどの明るさです。
すりガラス加工を施したホヤを採用しているため、テーブルに置いても眩しすぎない優しい光が魅力です。長時間使用してもストレスを感じにくいランタンです。
200gと軽量なため携帯性もよく、燃料にはOD缶を使用し約8時間燃焼するので、1泊程度のキャンプなら予備燃料を持たずに出かけられます。
さらに、非常に細かい光量調節が可能で、ワイヤーサスペンダーで吊り下げられる機能性の高さから、使い勝手も抜群。総合的なバランスも良く買って損はない製品です。
コールマン(Coleman) PZランタン
やさしい光で雰囲気抜群のコンパクトランタン
明るさは80W相当と、テーブルランタンとして最適なやさしい灯りです。
また、すりガラス加工の施された耐熱グローブを採用しており、目の前に置いても眩しさを感じにくいです。
230gのOD缶1本で約6〜12時間燃焼するので、明るさを調節しながら使えば連泊のキャンプでも予備燃料なしで対応可能。
また、重さも約200gでコンパクトなうえ、専用のプラスチックケースが付属しているため、簡単に持ち運べます。
さらに、小型ながら自動点火装置を搭載しており、マッチやライターを持参する必要がなく、初心者でも簡単に点火することが可能です。
ソロキャンプやキャンプツーリングならメインランタンとしても重宝します。
スノーピーク(snow peak) ギガパワー ランタン “天” オート
携帯性と実用性に優れたランタン
コンパクトで可愛らしい手の平サイズのガスランタンですが、外観とは裏腹に、非常にパワフルに光るのが特徴的な商品です。
燃料にはOD缶を採用しており、80W相当の照度があるので、サブ用途におすすめのモデル。重量は125g、収納サイズは62×65×103mmと小型・軽量のため簡単に持ち運ぶことが可能です。
火力の調整はワイヤハンドルで簡単で、オレンジの優しい明るさは微妙な調整もできるので好みの明るさが楽しめます。携帯性、実用性ともに◎です。
キャンプツーリングやソロキャンプならメインランタンとしても重宝します。明るさと携帯性のバランスが優れたモデルなので、気になる方はぜひチェックしてみてください。