スクリーンタープの選び方
使用人数に合ったサイズを選ぶ
スクリーンタープを選ぶ際にまず最初に考えたいのが、使用人数とサイズです。持ち運びや設営のしやすさだけを優先して小さめのモノを選ぶと、タープの中が狭くて使いにくくなります。
逆に、使用人数に対して大きすぎるモノを選ぶと、テント・タープ・車が1つのサイトに収まらないこともあります。テントと車のサイズが大きい方はよく確認してからスクリーンタープを選びましょう。
・1~2人 :300×300cm
・3~4人 :330×330cm
・5~6人 :360×360cm
・7人~ :400×400cm
使用人数が増えるごとにサイズも大きくなり、設営に時間がかかりますが、その分重くなり安定性が増します。
サイズが小さいと軽く設営しやすくなります。小さくて軽い分、安定性がなくなり、風に弱いデメリットが出てきます。
設営方法をチェック
組み立てタイプ
組み立てタイプのスクリーンタープは、ほかのヘキサタープ・ウイングタープ・レクタタープとは異なり自立式なので、テントと同じ要領で設営できるのが特徴。製品によっては骨組みとなるポールをセットするだけで完成します。
風にも対応できるようにする際は、ロープやペグなどを使って固定も可能。悪天候時での使用を考慮したい方は、備品もしっかりと用意しておきましょう。
ワンタッチタイプ
ワンタッチタイプは折りたたみ傘と似たような仕様で簡単に設営できるのが特徴です。
設営する際は本体を広げ、中央に用意されたジョイント部分を引き上げることで完成します。
なお、同類のアイテムとしてポップアップタイプもありますが、こちらは柔軟性のあるアームを採用し、広げるだけで自立するのがポイントです。ただ同時にコンパクトなサイズ感のものが多くなりますので、タイプ別に長所・短所をおさえ、スタイルにあったスクリーンタープを選びましょう。
耐水圧をチェック
耐水圧とはタープの生地がどれだけの水圧に耐えられるかを表すものです。山の天気は変わりやすいため、雨が降ることを想定して耐水性の高いモノを選ぶのがおすすめです。
一般的なスクリーンタープの耐水圧は1000mmから3000mmです。1500mm以上であれば、強い雨にも耐えることができ、雨で濡れることは少ないです。
ただし、表面にコーティングを施したモノは耐水圧が高い分通気性が悪く、夏のキャンプには不向きなことは覚えてください。
また防水加工、耐水性についてもしっかりチェックしてください。
コンパクトに収納できれば持ち運びも簡単
細長く収納できるスクリーンタープがほとんどですが、購入前には収納袋の有無や収納したときのサイズ、重さなども確認しておくようにしましょう。
移動が必要なアウトドアシーンでは、荷物を最小限にまとめておきたいものです。
スクリーンタープを選ぶ際にも、コンパクトに収納できるモノを選ぶのがおすすめです。
特に、収納袋付きの製品ならば、スクリーンタープを小さくまとめられるだけでなく、持ち運びにも便利です。
製品のサイズによっても大きさは異なりますが、持ち運ぶ機会が多い場合には、収納時のサイズも確認するようにしましょう。
ただ軽すぎると設営したときの安定感に欠けるので、持ち運びやすさとのバランスも意識することが大切です。
テントと連結できると便利
スクリーンタープの中には、同じメーカーのテントと連結できるものがあります。
テントを寝室として使い、タープをリビングとして使うことができるので、より快適に過ごせます。雨が降っても濡れずに移動することもできます。
また、タープ同士を連結できるものもあり、くつろげるスペースが増えるので、大人数のアウトドアには便利です。
キャンプ場でミニバンやキャンピングカーに車中泊する場合は、車の屋根にセットできるスクリーンタープがおすすめです。
車への激しい日差しや雨を遮れるだけでなく、着替えの際にも使えるので重宝します。
季節に合わせて選ぼう
商品によって遮光性や防風性能が異なるので、適切な季節が変わってきます。どの季節に使うかを考慮して選ぶことも大事なポイントです。
夏に使うなら遮光性が高く、通気性のよいモデルを
夏のアウトドアシーンで使う場合は、強い日差しを防いで熱中症・日焼け対策するために、遮光性が高く、通気性のよいタイプがおすすめです。
遮光性は生地の色味や厚さで判断でき、色味が濃く、生地が厚いものを選ぶと良いでしょう。
さらに、閉め切った状態ではタープ内に空気がこもり、蒸れたり暑くなったりする可能性があるため、空気を入れ替えることが重要です。
外からの空気を取り込みやすい、通気性に優れたモデルを選ぶと、体感温度の高い夏場のアウトドアレジャーでも快適に過ごせます。
夏場でも快適に過ごすために、UVカット効果・遮熱性能・防虫性能つきのサイドシートが付いているタイプもおすすめです。
冬キャンプならフルクローズ対応モデルがおすすめ
冬にスクリーンタープを使用する場合は、虫除けなどの対応を考慮したメッシュ仕様の夏用のスクリーンタープと異なり、防風性があるものを使いましょう。
肌寒さを感じる季節ではあたたかさをキープできるフルクローズできるモデルがおすすめです。内側にメッシュがついているものなら換気も可能なので、石油ストーブをテント内で使用することもできます。
オールシーズン使うなら「3wayタイプ」がおすすめ
フルクローズ・フルメッシュ・フルオープンの3wayタイプのスクリーンタープがあるので、季節に合わせてさまざまな使い方ができます。
一年中キャンプやアウトドアをする予定の方におすすめです。
おすすめスクリーンタープ5選
コールマン(Coleman) シェード スクリーンIGシェード
防虫機能があるから夏も快適
コールマン独自の防虫テクノロジーブランド「Olytecメッシュ」を用いた小型のスクリーンタープ。虫の侵入を効率よくブロックします。有効成分が拡散しない設計なので安全性も良好。
また、フロア(床)には浸水を抑えるため約1500mmの耐水圧が備わったPEフロア、風に強いクロスポール構造を採用するなど、防虫以外の機能も充実しています。
さらに、光を90%以上ブロックするダークルームテクノロジー素材を使用し、99.99%以上もUVをカットしてくれるので、強い日差しを防いで快適に過ごすことができます。
フルオープン・フルクローズの両方に対応しているため、季節を問わず使用できます。
使用時のサイズは約210×180×120cmで、1~2人での使用におすすめです。収納時には直径約15×60cmまでコンパクトになるので、持ち運びにも便利です。
コールマン(Coleman) スクリーンキャノピージョイントタープ3
1年通して使える小型スクリーンタープ
コールマンの小型のスクリーンタープ。
突然雨が降っても耐水圧が約1200㎜あるので、濡れずに過ごすことができます。
メインポールとコーナーポールを挿し込むだけで簡単にセットアップでき、4面すべてがメッシュ仕様になっているので、開放的に使えるのも魅力です。生地とポールに圧力を分散させる仕様で、耐久性も良好。
フルオープンにもでき、高い通気性があるので、湿気がこもることなく夏場やデイキャンプにも使えますし、冬場でも冷気を防げるサイドスカートが付いているので、1年通して活躍するスクリーンタープです。
中心部分は約215mの高さがあり、フルクローズでも広々とした空間で過ごすことができます。また、ジョイントフラップ付きで、テントとの連結も可能。広々と使用できるのも特徴です。
クイックキャンプ(QUICKCAMP) スクリーンタープ QC-ST300
紐を引くだけで簡単に設営
天井のロープを引っ張り、サイドポールを伸ばすだけで簡単に設営できるワンタッチタイプの小型スクリーンタープ。
タープとポールを固定してから紐を引っ張れば一人で簡単に設営可能。
フルクローズやフルメッシュ、オープンなどさまざまなスタイルに対応しているのも特徴です。収納も折りたたみ傘のようにワンタッチで行えます。
フルオープンやフルクローズ、フルメッシュなど、用途に合わせてアレンジできるのもポイント。シーズンを問わず活躍します。
家族やグループでの使用におすすめです。
山善 キャンパーズコレクション スクリーンハウス
日差しの強い夏のアウトドアに最適
コスパ抜群のスクリーンタープです。4~5人での使用ならじ十分なサイズ感と両面にある出入り口で使い勝手抜群。
さらに、紫外線を90パーセントカットしてくれるUVコーディング生地、取り外しが自由に行える日除けシートがついているので、その日の太陽の位置によって調節可能。日差しの強い夏場での使用におすすめです。
4面がすべてメッシュ仕様になっているので、湿気がこもることなく快適に使用できるのも魅力。虫の侵入もブロックできます。また、耐水圧が1000mmあるので急な雨にも対応できます。
設置も楽で収納時のサイズは幅60×奥行17.5×高さ17.5cm。キャリーバッグ付きで、持ち運びにも便利です。
コールマン(Coleman) テント タフスクリーン2ルームハウス MDX
家族でくつろげるリビングスペース一体型の大型テント
2ルームある大型タイプのスクリーンテントです。広々スペースで高さもあり、寝室、リビングと分けて使えるので、家族でゆっくりくつろげます。
メッシュ・オープン・クローズの三段階で選べるリビングスペースを備え、天候に合わせてスタイルの変更が可能。
また、リビング側には虫の侵入を抑えるスカートや、ランタンを取り付けられるハンガーも付属しています。設営しやすいクロスフレーム仕様により、慣れていない初心者でも簡単に設営可能。
ゆったり過ごしたいファミリーキャンプにぴったりです。寝室とリビングを分けたい場合にも適しています。