【超キャンプ入門③】タープの種類と特徴と選び方【初心者】

キャンプの基礎知識

タープとは

タープ

「タープ:Tarp」とは、「太陽の日差しや雨を防ぐための大きな布」です。

タープを張ることによって屋根ができるため、空から降り注ぐ太陽の光や突然の雨を防いでくれます。
特に強い日差しが照りつける夏のキャンプでは、熱中症対策や日焼け対策としても役立ちます。

「青空の下では開放感がありすぎて少し落ち着かない」といったときも、タープで屋根を作ることで守られている感覚が出るため不思議と心が落ち着くはず。

イスに座ってくつろいだり、キッチンスペースを作ってみんなでご飯を食べたりなど、自然の中でくつろぐ居住空間を作るのに便利なアイテムのひとつです。

タープの種類と特徴(メリット・デメリット)

レクタタープ(長方形)

2本のメインポールと4本のサブポールで設営する非自立式のタープです。

レクタタープの呼び名の他に「スクエアタープ(正方形・長方形)」とも呼ばれており、様々な形のタープがある中で、居住面積が最も広く、キャンプのリビングとして、BBQの憩いの場として大人数での使用に最適です。

メリット
広いスペースを確保できる
開放感がある
アレンジ性が高い
デメリット
設営に時間がかかる
収納性が低い

 

ヘキサタープ(六角形)

六角形(ヘキサゴン)の中心を山型に折り、2本のポールとロープで張る非自立式のタープです。

ロープの張り方を変えることで、日陰箇所を増やしたり、減らしたりすることができるアレンジ性が高いのが特徴

6角形の生地を2本のメインポールで立てるヘキサタープは、比較的立てやすく、オープンタープの中でも人気のあるタイプです。

サイドポールを使ってサイドを持ち上げれば、より開放感が増します。張った時の美しいフォルムに惹かれるのもヘキサタイプならではです。

メリット
設営が簡単
開放感がある
収納性が高い
アレンジ性が高い
デメリット
面積が狭い

ウィングタープ(ひし形)

ウイングタープは、仕様はヘキサタープ(六角形)と同じですが、形がひし形なのが特徴

設営すると鳥が羽を広げたような形になるウイングタープは、ヘキサタープやレクタングラータープに比べると日陰になる面積は少ないですが、風に強く、その美しい形に一部では高い人気があります

軽量で持ち運びがし易いので、ツーリングやシングルキャンパーに大人気のタープです。

設営も短時間ででき、ポールとロープを使って自在にフォルムを変えられます。

メリット
設営が簡単
防風、防雨性が高い
コンパクトで収納性が高い
アレンジ性が高い
デメリット
面積が狭い

スクリーンタープ(自立式)

上3つのタープとは少し毛色の違う、ドームテントのイメージに近い自立式の「タープ」です。タープとテントが一体になったような居住性が人気で、プライベート性は抜群

ポールで自立するタイプの場合、張り網がほとんどいらないのでサイト面積が比較的狭くても設営可能です。

テントのように組み立てるので安定感が高く、風に強いのがメリット。設営も比較的しやすいので、ビギナーに人気があります。ただし構成パーツが多いため、価格は少々高め
メリット

居住性、防虫性はピカイチ
風や寒さを防げる

デメリット
強風には弱い
開放感は物足りない
少し金額が高い
収納性に欠け、設営が大変

タープの設営で使える便利アイテム&コツ

サブポール

サブポールは非自立型タープの設営に最も役に立つアイテムの一つ

サブポールは、タープの必須アイテムではないですが、レイアウトのバリエーションを作るための小道具のような役割を担います。

リビングとして、日除けや雨除けとして、タープの天井高を高くするために使ったり、レイアウトを変更したりするために使うことが多いです。

サブポールの本数を増やせば増やすほど、タープ下の空間は広々とします。

軽くて、長さを変えられる可変式が便利です。

ペグハンマー

「ペグ」とはテントやタープを設営する時に、ロープを地面に固定するために使用する、釘や杭の事をいいます。一般的に金属製とプラスチック製があります。

この「ペグ」を地面に打ちつけたり、地面から引き抜いたりする時に使うハンマーが「ペグハンマー」です。

ペグハンマー次第で設営時間が左右されると言っても過言でないくらい、重要なアイテムです。重さ、持ち手の材質やフィッティング感にはこだわって選んでください。

タープの選び方

テントとセットで選ぶ

現在、持っているもしくは購入予定のテントとの相性もタープを購入する上では、非常に重要なポイントです。カラーリングの相性が1番初めに思い浮かびますが、やはり同じアウトドアメーカーのほうが、大きさや連結など様々な側面で合わせて使いやすい事が多いです。

人数で選ぶ

それぞれにおおよその使用人数がメーカーから紹介されていますが、推奨人数から1~2人少ない人数での使用を考えるぐらいがいいです。もちろん、ギアの配置や量にも大きな影響を受けるので、ギアの配置、有効面積を考えてから決めるのが無難です。

利用シーンで選ぶ

タープ

タープを選ぶポイントとして、いつどのように使用したいのかという使用目的や使用する場所の広さによってはどのタープが適しているのか考える必要があります。また、使用するシチューエーションとして、日中に使用する日よけなのか、ハンモックなどと組み合わせて宿泊に使うのか、また、タープの下で焚き火をしたいのかなどでタープの生地選びのポイントになります。

タープの生地の特徴

  • ポリエステル
    メリット:雨に強い&軽い
    デメリット:火の粉に弱い
  • ポリコットン(TCとも呼ばれる)
    メリット:やや雨に強い&コットンよりは軽い
    デメリット:火の粉に強い
  • コットン
    メリット:火の粉に強い&日差しに強い
    デメリット:雨に弱い&重い

焚き火を重視する人は、火の粉に強いポリコットンやコットン素材が適しています。
ただし、コットンを含む生地は重くなってしまうのが欠点です。

設営しやすいか

設営が難しい上級者向きのタープを買ってしまうと、設営するだけでへとへとになんてことになってしまいます。

キャンプ初心者は設営しやすいモデルを選ぶのがおすすめです。

持ち運びやすいか

あまりに大きすぎる&重すぎると、運んだり収納したりするのに一苦労。
キャンプ初心者はまず軽い&大きすぎないタープを選ぶのがおすすめです!

 

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